日本語教師について調べていくと、「日本語教師になるには資格が必要」という情報が出てきました。
そこで、このページでは”日本語教師になるための資格”について詳しく調べてみましたので日本語教師を目指している方、日本語教師に少しでも興味のある方は参考にしていただければ幸いです。
日本語教師になるための資格
調べていくと、厳密には日本語教師になるためには必ずしも資格が必要なわけではありませんでした。文科省が認める日本語教育機関を「認定日本語教育機関」といいます。その「認定日本語教育機関」で働く場合には、”登録日本語教員”であることが必須になります。
”登録日本語教員”になるためには「日本語教員試験」に合格する必要があります。
ちなみに、「認定日本語教育機関」ではなく、民間の日本語教育機関やボランティアで働く場合には、登録日本語教員であることが必須とは限りません。
国家資格「登録日本語教員」とは
「登録日本語教員」の歴史
1980年代以降、留学生や外国人労働者の増加で日本語教育の需要が急拡大していきました。
一方で、日本語教師には国家資格がなく、教師の質にバラつきがあるという課題が指摘されてきました。2000年代には文化庁を中心に「日本語教師の質保証」に向けた議論が本格化し、2019年、日本語教育機関の認定法が成立し、教師資格制度整備の方針が明確になりました。2023年には日本語教師の専門性と質を担保する「登録日本語教員制度」が創設され、公的資格(名称独占資格)として位置づけられました。
そして、これまで民間資格だった日本語教師が、2024年4月から国家資格「登録日本語教員」となりました。これにより、社会的認知度の向上と教師の質の確保が期待されています。
試験内容や難易度・合格率について
2024年4月から導入された国家資格「登録日本語教員」になるための試験は、以下の2つの試験で構成されています。
・基礎試験:日本語教育に関する基礎的な知識を問う試験
・応用試験:実践的な指導力や応用力を測る試験
最新のデータによると、全体の合格率は 9.3% と非常に低く、特に基礎試験の合格率が8.7% と難易度が高いことがわかります。
一方、応用試験のみを受験した場合の合格率は 61.0% と高く、基礎試験の合格が全体の合格に大きく影響していることが示されています。
「登録日本語教員」を目指すための受験要件とは
「登録日本語教員」になるには。大きく分けて下の3つのいずれかの要件を満たす必要があります。
1. 日本語教育に関する学位取得
大学や大学院で「日本語教育」に関する課程を修了し、学位を取得した人
例:日本語教育専攻の学士・修士・博士
2. 日本語教師養成講座(420時間)修了 + 日本語教育能力検定試験 合格
文化庁届出受理済みの日本語教師養成講座(420時間)を修了していること
かつ日本語教育能力検定試験に合格していること
3. 日本語教育能力検定試験 合格のみ
検定試験合格だけでもOK(学歴や養成講座の履修がなくても受験可)
※学歴要件や年齢制限、国籍制限はありません。
ちなみに、2.と3.の要件の違いについてですが、
検定合格は必須だがその学び方(講座 or 独学)によって道筋が違うため、制度上は分けて明記されているようです。
文化庁は「きちんとした日本語教育の知識・技能を持っている人」を登録日本語教員にしたいと考えています。
そのため
▶ 体系的な講座で学んだ人(養成講座修了者)
▶ 現場経験や独学で十分な力をつけた人(検定合格のみ)
両方を認める仕組みにして「学び方の多様性を担保」しているのです。
「日本語教育能力検定試験」について
日本語教育能力検定試験は、「登録日本語教員」を受験するための要件のひとつで、
「日本語教師として必要な知識・技能があるかどうか」を測る民間資格試験です。
この試験に合格することで、
▶日本語教師としての専門性を証明できる
▶登録日本語教員(国家資格)の取得要件を満たせる
といったメリットがあります。
試験の目的
日本語を母語としない人に日本語を教えるために必要な
言語知識・教育法・異文化理解・実践力があるかを評価するためのものです。
より簡単に言えば「日本語を外国人にわかりやすく教える力があるか?」を問う試験です。
難易度や合格率
▶ 例年25〜30%程度
▶ 得点率70%前後が合格ラインと言われています(※公式には非公表)
「合格=日本語教師として即戦力レベル」 と考えられています。
受験資格
年齢・学歴・国籍 不問となっており、誰でも受験可能ですが、難易度は高いためしっかりとした準備が必要です。
合格するとどうなる?
①登録日本語教員資格取得の要件を満たす
②日本語教師としての信頼性アップ
┗国内外の日本語教育機関で就職・採用に有利
まとめ
☞日本語教育能力検定試験は、日本語教師としての力を証明する国家レベルで重要な試験
☞難易度は高いが、合格すれば国内外で日本語教師としての道が大きく広がる
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